転職やら、倒産やら、僕の30代40代は、石に躓いて怪我だらけの人生だったように思います。
そのせいか、40代半ばで人が怖くなってしまいました。
まあ、自分の身勝手が元で大怪我をしたのに
それを他人のせいにしても始まりませんが、
それでも、僕をどん底に陥れた人々の陰がまとわりついていたんでしょうね。
人間不思議なもので、つらい出来事が続くと、身を守ろうとする。
すると、他人に対して厳しい態度をとるか、逆にへいこらしてしまうか、
このどちらかだと知りました。
僕の場合は後者で、他人に対して へいこら してしまうようになってしまっておりました。
急に臆病になったんですね。
怒りで他人を威喝するもの、逆におとなしく人に嫌われないようにするもの、
すべて我が身を守るためのもの。
そのように自分自身の気持ちを通じて人の心の構造を知ったとき、
人間の底辺がほんの少し見えたような気がします。
おかげで、この数年、ずいぶんと損ばかりしていました。
良い客を装うために、
車を買うときも、あまり値引きを要求せず、営業マンの言いなりで購入したり、
家電が壊れて出張訪問で来たサービスマンに、
「ついさっき自力で直せた」、と告げた後、
「わざわざ来てもらったんだから、ちょっと見てもらおう」と家に上げたら、
ろくに修理もしないで (直っているわけですからね) 5000円もの修理代をタダ取られてしまったり・・・。
まあ、以前の僕だったら考えられないことばかりしておりました。
臆病人間になっていた僕。
他人に反発されるのが怖くて、よい子を演じていた僕。
過去の出来事でそんなに苦しむことも無いのに、
勝手に苦しんでいるから、人生馬鹿を見た、
わけであります。
でも、もう50代。
ちっとは、ずうずうしく生きる、
それがわかってしまって、今、
過去の出来事が、大変懐かしく思えてくるようにもなりました。
勝手に自分が起こした出来事で苦しみ、
それから逃れるために臆病になる。
そんな馬鹿なことはない、
今はこのように思っております。
人生すべて我が心の思い込みでしかない。
この呪縛(思い込み)から解かれる日は、もう目の前かもしれません。
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